ヨガの象徴であるシヴァ神は、破壊と創造の神です。新しいものを創造するためには、古いものの破壊が必要であり、それは痛みを伴うかもしれませんが、それなしには新しいものは創造できません。
ヨガに於いてヨガポーズは8つの支則のうちの3番目になります、ポーズに於いても、間違った既存の方法の破壊、放棄が必要になります。ポーズの基本である前屈に於いて、最初にほとんどの人がAのようなポーズをとろうとします。そして私はまず、適切でない上半身の形の破壊を試みます。ほとんどの人は素直に言うことを聞いてくれるのですが、少数の頑固で頭の硬い人は、今までのやり方を捨てきれず、Aのポーズをとり続けます。間違ったやり方で練習を続ける限り、進歩はありません。何に於いても思ったように進展しない場合は、本当にその方法が適切なのかを見つめ直し、もしそうでなければ思い切ってその方法を捨て、新しい方法を試すことの方が良い結果をもたらすことが多いでしょう。
心と身体は密接に結びついていて、その柔軟性も互いに関係しています。柔軟な思考が身体に柔軟性をもたらし、その逆も同じように働きます。
胸と太ももの隙間を埋めるようにAからCへ進むことはまず無理ですが、胸と太ももの隙間がない状態から徐々に足を伸ばしていけば、BからCへ簡単に進むことができるはずです。
A
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B
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C
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