アシュタンガ・ヨガと聞くと、アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガを思い浮かべるかもしれませんが、ここでお話しするのはそのことではありません。アシュタンガヨガとは、ヨガにおける八支則を指します。
まず、ヨガと聞くと、ヨガのポーズを思い浮かべるでしょう。サンスクリット語では、ポーズのことをアーサナと呼びます。アーサナは八つの支則の一つにすぎません。そしてそれは三番目に位置します。
八支則を順番に見ていきましょう。
1. ヤマ:すべきではない五つの内的倫理
1. 非暴力
2. 嘘をつかないこと、正直であること
3. 不盗
4. 禁欲
5. 非所有、非貪欲
2. ニヤマ:すべきである五つの外的倫理
1. 清潔
2. 満足、知足寡欲
3. 品格、規律
4. 勤勉
5. 高次の存在への屈服
3. アサナ:身体のポーズ
4. プラナヤマ:呼吸を整える練習
5. プラティヤハラ:感覚のコントロール、五感から離れた精神の安定
6. ダーラナ:集中
7. ディヤーナ 瞑想、忘我の境地、無我の境地、偏った”我”が消え失せ真実が観える。
8.サマーディ: 悟り
「ヤマ」と「ニヤマ」心を整える
「アサナ」身体を整える
「プラナヤマ」呼吸を整える
静かな場所で座り
「プラティヤハラ」五感を遠ざけ
「ダーラナ」集中
我を忘れ
「ディヤーナ」瞑想
「サマーディ」三昧の境地に到る